mobの雑記

新米エンジニアがたまーにつぶやきます。

IoTLT福岡初参加!

ホームグラウンド福岡にて、IoTに関するLT会が開催されるとのお話を会社の人に聞きつけ、参加してみました。

高校の時に高校生版ロボコンなどに出場していたのも随分前の話ですが、久しぶりに回路設計やマイコンで遊んでみたなどのお話を聞けて懐かしい思いになりました。

エンジニアになって6年目ですが、エンジニアリングのイベントにリアルで参加するのは始めてだったので、忘れないようにメモを残そうと思います。

イベントリンク

iotlt.connpass.com

たなかさん

運営のたなかさんからIoTLTとはや福岡でのイベントの経緯などをお聞きし、主題のキーボード好きの集まるイベントに行ってきた話に。

あれは多分BMW…?のシフトレバーだったと思いますが、なんとシフトレバーでVimの操作ができるキーボードがあったとのこと。

着想がすごいなと思ったし、ネタとしてもとてもインパクトがありましたw

Yamadaさん

DMX baseとCoreS3を買った話。

私が高校生の頃はちょうどRaspberryPi2などが主流の時で、M5Stackはなかったはず…だと思います。

このイベントで始めてM5Stackの実機を見ることができ、あの大きさの中にセルラー通信機能まで含まれているということで衝撃を受けました。

そんなM5StackのI/Fボード?であるDMX BaseとM5Stackの新型?であるCoreS3を買ったよというお話でした。

IPSLCDとタッチパネル、カメラなど多機能で8,000円強ということでまたびっくり。

今のロボコンではひょっとしてM5Stackが主流なのかな〜と思ったりした次第でした。

Kaz54さん

Warbl電子縦笛とEU-ONE電子ウクレレのお話。

ベースとなるプログラムが綺麗すぎるとあんまりいじれないとか、センサーのキャリブレーションがちゃんとされてないとか、あ〜あるあるwと思いました。

実際に弾いてるところを見せてもらいましたが、圧力センサーと感圧センサーで読み取って綺麗に音が鳴っていたので、驚きました。

ウクレレの場合、弦がないので弦交換が必要ないこと、1音上げなどのチューニングはプログラムを変えるだけで良いなど、電子楽器ならではのメリットも。

YukiTamuraさん

C-FASEというスマートマスクのお話。

マスクの中にマスク型のこの製品を入れることで、音を増幅したり、スマホのスピーカーから出力したり、翻訳もできたりとマスクを付けた上でのコミュニケーションをより良くしようとアプローチされたそう。

結果として、今のところあまり成功していないらしいのですが、コロナ対策をしつつ、面と向かってコミュニケーションを取るためにマスクをテクノロジーで改良しようという、非常に面白いアイデアだと思いました。

C-FACE | donut robotics

Ogasawaraさん

nRF9160はいいぞ。

IoTにおいてインターネットはなくてはならない存在です。どこにおいても通信するためにセルラー通信が必須ですが、そんなセルラー通信を行うためのモジュールとして、nRF9160は比較的安価で優れモノというお話でした。

7年前ぐらいは0円SIMがあって、低容量・低速度だけどそういったセンシングなどの用途に使われていたなと思い出しました。あの頃はAndroidもまだ権限周りが煩くなかった時代だったので、Android端末からセルラー回線を通して通信なんていうのもあった気がします。

kaito1102さん

IoT活用アイデア「スマートお酌システム」

IoT活用のアイデアとして、グラスの中の状態(量・温度など)を取得・通知することで、適度なタイミングでオーダーを取ることや会社の呑み会なんかで都度上司のグラスを気にしなくても良いのでは?という面白いアイデアでした。

このお話の中でFD比率という言葉が出てきたので調べてみました。食べ物より飲み物の方が利益率が高いため、このアイデアを実現できればより効率的に飲食店の利益率を伸ばすことができるのでは?という非常に興味深い内容でした。

自分としては、グラスに電源を内蔵するのは重さやコストの面からしても現実的ではなさそうなので、非接触充電技術を用いてグラスに電源を供給しつつ、うまいことセンサーで状態を取得することができればなんかできそうだと素人ながらに考えました。

ShinriNakamuraさん

さくらのモノプラットフォームを利用したアプリケーションの開発について。

さくらインターネット社のさくらのモノプラットフォームというサービスを利用することで、IoTに挑戦するにあたっての障壁を数段飛び越えて、アイデアの実現に専念できるよという内容でした。

先程のお話でもありましたが、IoTにおいてインターネット接続は必須であるため、このサービスを利用することでインターネット回線と接続するためのセルラーモジュールが手に入るという初期コストが抑えられる魅力的なサービスだと思いました。

また、同社のさくらのセキュアモバイルコネクトというサービスを利用すると閉域網での通信が可能という、数年前にはなかったもので驚きました。

撮影させていただいた開発されているシステムの制御ボックス。ピンク色の基板がさくら社のセルラーモジュール。

Masakiさん

ShinriNakamuraさんと同じ会社の方だそうで、IoTを活用したアスパラガス栽培の灌水用システムといった商用システムにおいてのM5Stackのメリットという内容でした。

エンジニア界隈においてはどの領域でもあることですが、車輪の再発明をしたものはやはり大量生産されるものには敵わないというものでした。

よほどニッチなものでも無い限り、今ある製品を自社向けにカスタマイズする方がコストが抑えられるよね…という我々スマホアプリエンジニアにとっても深く同意する内容でした…

撮影させていただいたアスパラガス栽培の灌水用システム。右に写っているタブレットで操作するそうです。

原__舞さん

原さんは中間市の生活支援領域を担当されている方で、「みんなで備える互助アプリ なかまのなかま」についてお話されていました。

中間市は人口に対する高齢者の割合が3割以上だそうで、認知症の方も少なからずいらっしゃるとのこと。

人間、老いはいつしか必ず訪れるものですが、そういった状況をテクノロジーを活用してみんなで支えていくことを目指されているとのことでした。

システムの内容は若干うろ覚えな部分がありますが、ベースはLINEトークを利用し、BLEを利用してと仰っていたので、恐らくAirTagのような仕組みで迷子になってしまったとしても近くの人が助けに行けるというものだと思われます。

ずっと福岡に住んでいますが、不勉強なもので恥ずかしながらそういった取り組みがされていることを全く知りませんでした。

福岡市は認知症フレンドリーシティ宣言を2018年に行っていたそうです…これからは県内や地域の取り組みについても学んでいければと思いました。

100.city.fukuoka.lg.jp

おわりに

まずはイベントに参加させていただきありがとうございました。

IoT分野に関わったのも久しぶりでしたが、やはり技術の進歩は早いもので、自分の関わっていた頃とはまた大分様子が変わっており大変勉強になりました。

コロナも5類となり、感染も落ち着いてきたことでこういったリアル会場でのイベントも活発になってきたので、できる限り参加して色々なお話をお聞きできれば…と思った次第でした。